お好きなところからお読みいただけます
女性のパラサイトシングルの問題点と末路は!?
ブログライターkomichiです。
今回のテーマは、「女性のパラサイトシングルの問題点と末路は!?」です。
パラサイトシングルという言葉が世の中に出来てから随分経ちますが、女性でこの状態で生活している人の問題点や末路について、いろいろと心配な面もあるようです!
この記事では、そういった人たちには、どんな問題点があり、パラサイトシングルとして生きた場合の末路のモデルなどを紹介していきます!
パラサイトシングルとは?
まずは、パラサイトシングルとは一体どんな状態のことを指すのかをご説明していきましょう!
学校を卒業しても親元で暮らし、リッチに生活している未婚者のことをパラサイトシングルと呼びます。
1997年に日本の社会学者で中央大学文学部教授、コピーライターでもある山田昌弘氏が、東京学芸大学教授だった頃から使い始めた言葉で、1999年に、成人しても親と同居を続ける未婚者をパラサイトシングルと名付けて話題となりました!
基本的にパラサイトシングルは親に家事全般を任せっきりで、収入の大半は自分のお小遣いにすることが出来、時間的&経済的に豊かな生活を送っている人たちのことを指しています!
このような状況で暮らしているため、結婚すると生活水準が下がることから、どうしても結婚したいという動機づけなどが弱まる傾向があるのがパラサイトシングルの特徴になります。
女性だけでなく男性でもいますし、個人的な知り合いで、もう40代であろう男性がパラサイトシングルで生活をしながら、ジムに通い、ゴルフに出かけながら優雅に生きている様子を見ていますが、本人は「いつになったら結婚できるんだろう」とぼやき、意外とつまらなそうな顔をして生きているのが印象的です。
パラサイトシングルという言葉の知名度が一気に上がった後、2000年に調査した結果、女性、男性のパラサイトシングルは日本で1200万人いることが分かったのです。
親と一緒に暮らしているから、女性でも男性でもすべてがパラサイトシングルと呼べるわけではないようですが、未婚化の原因の一つになっていることは確かなのです。
近年では、お隣の国韓国でも、このような状況で暮らす女性や男性が増えているそうで、日本ではパラサイトシングルと呼ばれている状況で暮らす人達は、カンガルー族と呼ばれていて、末路に関してもどうやら問題点もあるようです。
ちなみに、パラサイトとは寄生という意味があり、まるで親を宿主として寄生している様子に似ていることからこの呼名が付きました!
パラサイトシングルという言葉が提唱され始めた頃に比べると、近年では日本社会で若者の雇用が不安定化していて、給料も増えない時代となっています。
そのためかつてパラサイトシングルとして生きていた人たちも30代、40代となり将来に不安を感じ、末路に関してもかなり大変な面があることは否めないのが現実となっているようです!
このような状況となったため、親とともに同居しているパラサイトシングルの女性や男性が、必ずしも経済的に豊かな生活を送っているという状況ではなくなっている現実もあり、この生き方に陰りが見えているという説も出ています!
パラサイトシングルという言葉にはもう一つ意味がありますので、そちらもご紹介していきましょう。
学卒後は親に依存していなくても、学卒前に親や祖父母から過剰な財産分与や贈与をもらったという人のことも、女性&男性問わず問題点があると指摘されているパラサイトシングルだと呼んでいます。
詳しい問題点に関しては、後ほどご紹介していきますが、基本的に女性&男性のパラサイトシングルとは、このような状態で生きている人たちのことを指しています。
総務省の統計によると、2012年の時点で20~34歳までの未婚の女性や男性で、親と同居をしているパラサイトシングルは1035万人もいることが分かっています。
そして、各国の研究者が協力してリサーチした結果、25~34歳までの女性&男性のパラサイトシングル率は42%(2010~2014年調べ)となっていて、ほぼ半数の人たちが親元で暮らし、未婚でもあるパラサイトシングルとして生活をしているのです!
解りやすく説明をすると、若者が5人いたら、そのうち2人はパラサイトシングルとして生活を送っているという話になるのです!
この、パラサイトシングルという言葉自体は1990年代の後半に認知されるようになったのですが、現実問題このような生活スタイルを送っていた人は1980年代後半から急増していたといいます。
ということは、日本はバブル時代真っ只中、ブクブクと泡のようにお金が湧き出ていた時代に、女性でも男性もパラサイトシングルという生き方をしていた人は、相当お小遣いを一人で独占して使えていたという計算になり、わざわざ高いお金を払って一人暮らしをするよりも、かなりオイシイ生活が出来ていたという話になります。
ちなみに、2014年に実施された「世界価値観調査」によると、20~34歳のパラサイトシングル率は、次のような割合となり、各国のランキングは表のとおりになります。
御覧頂いたとおり、日本は世界で7位となっていて、アメリカはわずか9%ほどの人しかいません。
ちなみに、この調査にはイギリスとイタリアは参加していませんが、イタリアは結婚をするまで親元で暮らす男性も多く、それが一般的で普通であり、日本ではそのような男性をマザコンと呼んで嫌う傾向がありますが、イタリアでは母親を大事にする息子という意味で受け入れられているという意識があるのです!
イタリアでは家族の絆が強いため、子どもたちは結婚するまで親元で暮らすのが一般的なのです!
意外と日本のパラサイトシングルが母親に依存しがちな面があるのと違って、イタリアでは相互扶助という意識で、比較的高所得のホワイトカラーの独身男性で、30歳を過ぎても親元で暮らしている人をイタリア語でマンモーニと呼びます。
この国では、母親の言うとおりに生きる男性をマザコンではなく親孝行とみる面が強いため、この社会風潮があるので社会全体がマンモーニを許容しているのです。
フランスでは、成人したら親元を離れて暮らすのは当たり前のことで、恋人と同棲するのは当たり前といった価値観が一般的で、フランスなどに在住している人や経験者が書いたエッセイなどを読むと、親元を早くに離れて暮らすのは普通の価値観であると書かれています。
国や人によって価値観は様々ですね!
パラサイトシングルが増加する原因は?
それでは、なぜ日本で女性や男性のパラサイトシングルが増えているのでしょうか?
その原因をご紹介していきましょう!
● 少子高齢化
● 若年層の貧困
● 親子関係の変化
この3つが、日本で女性&男性のパラサイトシングル化が問題となると指摘されている原因となっていると言われています。
一昔前の日本では、一つの家族にきょうだいが大勢いて、成長したら働いて家計を助けなければならなかったという現実がありました。
そのため、一人ひとりが独立するのは普通で当たり前のことでしたが、現代社会では一人っ子も珍しくなく、子供が少なくなったことで家計の負担が大きいわけでもないため、追い出す必要もないという現状が、男性&女性のパラサイトシングル化を加速させている面があることが指摘されています。
さらに、この年代の人達の非正規雇用の割合が増えていることも原因だといわれています。
総務省の「就業構造基本調査」によると、2012年に実施されたデータでは、この年代の男性就業者の内7人に1人が年収200万円未満のワーキングプア状態だといいます。
一見豊かな国だと言われる日本では、確実に若者が貧困層となっている現状があり、これが経済的に自立出来ない原因となっているのです。
もう一つ重要な原因の分析に、親子関係の変化が挙げられていますが、個人的にも自分が子供の頃はまだまだ、親が子供に対して非常に厳しい面があり、親子という関係はある意味上下関係のような状態だったことを覚えていますが、その後豊かになった日本では価値観が急激に変化し、親子といえども友達関係のようなフレンドリーさで接する親も増え、働くようになっても親と一緒にダラダラと暮らすぬるま湯状態に甘んじる人が増えたという背景も原因の一つに挙げられています。
それでは、パラサイトシングルになる女性や男性のデメリット、いわゆる問題点を見ていく前に、この状況で生活をするメリットについてご紹介していきましょう。
● 光熱費、家賃代がかからない
● 家事全般は親がやってくれる
● 学生時代から生活環境が変わることなく生活が出来る
● 稼いだお金の大半をお小遣いにあてることが出来る
● 食事も親まかせに出来るので、面倒がない
● 仮に仕事が急になくなってもそれほど急激な心配はしなくていい
子供時代の延長で生活出来るのに、働くようになってお小遣いが増えるというメリットが最大だと考えることが出来、安心感は相当あると感じられますが、あなたは女性&男性のパラサイトシングルについてどう感じますか?
女性のパラサイトシングルの問題点と末路は!?
女性は従来、家事手伝いという名目で働かないで家にいるという生き方は特別問題点があるという見方はされていませんでしたが、日本が少子高齢化となっていき、賃金労働者の不足となったため、女性の働き手が税収予測されるようになったことで、家事手伝いや専業主婦という立場の女性で、納税をしていない生産年齢に達した人が、このような状態で暮らしていることは、特に女性側が政府から早急に対処しなければならない政治課題となったことなども、パラサイトシングルという言葉が広まった背景にあるようです!
それでは、ここからは、問題点やパラサイトシングルの末路、デメリットなどについての情報をまとめていきましょう。
まずはどんな問題点があるのでしょうか?
一応書き添えておきますが、これは国や社会にとっての問題点が大きいと言われていますが、もちろん個人の人生にも大きく関わる問題点もあります。
● 少子化(一人で気ままに快適な生活をおくることが出来るので、なかなか結婚をしないため)
● 人間が動かないので経済の停滞化(家賃を払ったり、引っ越しをしたり、家具や家電の購入をしないなど)
● 独身でいるため、ズルズルとパラサイトシングルとして生活をした場合、気づけば50代になっていて、親は70代、介護が本人にのしかかってくるだけでなく、親が亡くなった後、地域社会で阻害された状況に陥る可能性が高まる
● 婚期が遠のく
● 自立する時期を逃す
● 生活力が身につかない
● 親の老後を支えるためにパラサイトシングル自身が貧困になってしまう可能性があるため、結果的に社会が面倒をみることになると、他人の子供がその負担を強いられる
● 一人暮らしをし始めたときのカルチャーショックを知るのが、親が亡くなったあとになり遅くなる(例えば、トイレットペーパーは自分が買ってこないと家にないという現実に直面すると、親の有り難みがわかるなど)
それでは、デメリットなどは一体何があるのでしょう?
● 結婚に対して意識が薄くなる
● 家事の経験が出来ない
● 孤独死する可能性がある
● 成人しているのに生きていくために必要な生活力がない
● 親が亡くなるまで生活環境が変わらない
● 男性は合コンでのウケなどが悪くなり、お金に関してもせこいと思われがち
● 自立して生きている同年代の人と比べると経験不足が目立つ
これらが、デメリットになります。
そして、すでに書いているように、女性のパラサイトシングルの末路は、次のような問題点があります。
● 結婚せず子供もいないので将来孤独
● 親の介護をするために離職しなければならなくなる
● 離職後の収入は親の年金だけという可能性がある
● 気楽な独身生活を謳歌していたのに、いきなりの介護生活で精神的に追い詰められる可能性がある
● 女性の場合、親にお小遣いをもらったり、美容費などを出してもらえる人もいて、不相応な金銭感覚を身に着けてしまい、親がいなくなって困る
● 若い頃はリッチなのですが、経済力が持てない人も多く、老後困ることになる
一人っ子だった場合、一人で老後を過ごすことになりますから、女性のパラサイトシングルの末路は寂しいものになる可能性が高まります。
兄弟がいて、その子どもたちなど、甥っ子や姪っ子がいるのなら家族関係が良い場合孤独になる末路は避けられるかと思いますが、様々なパターンがありますので、一概にこれが女性のパラサイトシングルの末路ですと言い切れるものはありませんが、このような問題点が現在のところありますよという情報をまとめていきました!
ただ、近年次のような生活スタイルも日本社会で受け入れられるようになっていますので、これらの孤独になる末路という問題も、結果的に改善される可能性もあります。
● シェアハウスなどが広まり、他人と一緒に暮らすシステムのマンションなども数多くなっている
個人的見解になりますが、社会が家族の絆だけに固執せず社会全体で、すべての人と共存できるシステムへと発展進化していく意識を持てば、別段女性や男性のパラサイトシングルの問題点、そして末路に関して心配をする必要はなくなるのかなと考えますが、あなたはどう思いますか?
ちなみに、ニートとの違いをご紹介しておきましょう。
ニートとは、学校に通っているわけでもなく、仕事をしているわけでもなく、親にお小遣いをもらって生活をしている人で、パラサイトシングルはすでに書いたように、仕事をしながら親と一緒に暮らしていて、生活全般の家事や生活費の殆どを親に依存して生活をしている人のことです。
ここは大きな違いがあります、働いて家にお金を入れているパラサイトシングルも多く、だいたい月に3万円ほどは親に支払っている人が多いといわれています。
komichiの見解
個人的に知り合いの女性や男性のパラサイトシングルを見ていて感じたことは、次のようなものです。
女性のパラサイトシングルは、年齢を重ねると親の介護が当たり前になり、結婚も遠のき、婚期が遅れるだけでなく経験値の不足などが目立つ。
男性も同じような話になりますが、結婚したいとぼやく40代パラサイトシングルの男性を見ていると、正直に言えば、無理そうな印象を受けました。
理由はシンプル、一緒に暮らしていこうという意識が女性の私から見たら感じられないだけでなく、男性としてたくましいとか、頼りがいがあるといった印象がなく、将来やその人との生活を想像出来ないからです。
パラサイトシングルは言葉を変えれば「家族と一緒に暮らす人」という、普通の生き方でもありますが、それもそれで生き方としては素晴らしいと考えます。
自分の家族を大事にし、思いやりながら一緒に暮らすことが悪いことであるとは一切思いません。
ただ、経験不足という面において、自立して自分でサクサクと一人で暮らす人と比べると、違いがあるなという実感はあります。
どちらがいい悪いという話ではないと思いますし、結婚するまで家族と一緒に暮らすのは女性にとっては意外と当たり前だった時代もあったのですから、女性にとっては不自然な話ではないのかなと感じますが、あなたはどう思いますか?
そして、家族が働く職場にも、非正規雇用で働くいわゆるパラサイトシングルの男性なども多くいるそうですが、そういった人を見ていると「何をしたらいいのか分からない」と考えている人が多いらしく、結果的に人生を自分の希望通りに生きようとか、あれをやってみたい、こうしたいという気持ちが薄いと話してくれただけでなく、母親が家事や食事の支度をしてくれるので、非常に楽であり、朝起きて仕事にやってきて、夕方帰ったら他にやることもないのでゲームばかりしているなど、建設的な生き方が出来ていない人が多い現実があることを、現場の経験談として教えてくれました。
そして、彼女が欲しいという気持ちはあるようですが、こんな暮らし方ですから、惹きつけられてくる女性もいないようで、寂しいという感情を持っているという話もしてくれました。
やはり、人間はある程度なんらかの経験値が高まったときに、恋愛という果実がやってくるのかなと感じますが、出会いばかりはいつやってくるか分からない摩訶不思議な現象ですから、自ら働きかけたり動くことでしか受け取れない経験なのかもしれません。
個人的に、地方から都会へとやってきたので、一人暮らしを18歳の頃からやっていましたので、なんらかの目的、こう生きたい、あんなところに住んでみたい、親が嫌いだから早く独立したいなど、なんらかの強い動機が本人の中にないかぎり、パラサイトシングルで生活しているほうが楽でしょうし、わざわざ別に家賃を支払ってまで一人暮らしをする利点もないようにも感じられる部分はあります。
しかも、非正規雇用で働いているので、いつでも簡単に仕事もやめている現実があるようで、職場を選ぶ理由は「家から5分以内だから」とか、「家から近い、車で簡単に通える距離だから」といった現状があるようです。
要するに、パラサイトシングルをしている時点で、学生時代と生活する環境自体がまったく変わらないため、成長もなければ大きな変化もない、ただ親がどんどん年を取っている様子を見ているだけで、本人の中に奮闘するなんらかの情熱ややってみたい仕事や勉強などがないかぎり、現状に甘んじているわけではなく、ただただ流されるように生きているというのが実態でもあると、これらの話を聞いて個人的には理解をしてきました。
夢を持てばいいとはよく言われますが、そういった考えばかりが世の中の善であるという話もかなり暴力的な考え方でもありますし、ただ、個人的にも、親が突き放すような態度を取るというのは、この場合大事な要素になるかとは思います。
個人的には、とにかく親から離れて暮らしたかったほど、親が苦手だったことはある意味幸運でもあったなと今更ながら思います、その御蔭で、地方から関東へとやってきて、本当に様々な経験を10代の終わりから20代にかけてしてきたため、あれをやっておけばよかったといったやり残し感や思い残し感がないので、夜遊びすらもう興味もありません(笑)。
家族の職場にいるパラサイトシングルの人たちの日々の生活を聞かせてもらうと、まだまだ若いのにそういった遊びも楽しみも経験もしていないようですから、もったいないなと感じてしまいますので、末路を考えた場合、40代50代になったときに、自分は何も達成してこなかったなという思いが残ってしまう可能性があることは否定出来ません。
人生は意外と短いと、10代~20代の頃に読んでいたエッセイなどによく書かれていて、まだ若かった頃は、「そんなわけないでしょう」と思っていましたが、いえいえ、自分が40代に入って分かりました、本当に意外と短い、ですが2017年現在では、人間の寿命が急激に伸びると言われています、それでもやはりあっという間に過ぎていくという意味は経験と学びから理解できたので、せっかく生まれてきたのなら、積極的にさまざまな経験をし、子供の頃から変わらない生活スタイルを一度手放して飛んでみるという勇気や決断も必要な場合もあるのではと僭越ながらそう思います。
個人的には、問題点や末路など暗い面を見るのではなく、大家族で暮らしている自由な生き方という面も取り上げて、肯定的にこのような状況の女性や男性をみるというのも大事な視点かなと感じますが、あなたはどう思いますか?
今回は、女性のパラサイトシングルの問題点や末路などについて、出来る限り客観的に、明るく感じられるように情報をまとめていきました!
<ブログライターkomichiからのお願い>
本サイト「働く女性の味方.com」は20代から40代までのOLさんを応援する目的で運営しているサイトです。この記事が全く役に立たなかったという場合は、スルーしていただいて構いませんが、もし少しでもあなたのお役に立つ内容であったり、他の方にも読んでほしいと思っていただけたら以下の「ツイート」や「いいね」を押していただいて一人でも多くの方と共有できれば嬉しいです。