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入浴による過乾燥肌
ブログライターkomichiです。
今日のテーマは、「入浴後の方が過乾燥肌になるって本当!?」です。
なんだかお風呂に入ると肌の乾燥がひどくなる、そんな人が現代には増えているといわれています。
今回の記事では、過乾燥肌についての情報をまとめながら、この悩みについてどんな解決策があるのかなどを見ていきたいと思います。
過乾燥とは?
入浴後の過乾燥が気になる女性は、30代で65・9%もいるという調査結果が出ているのをご存知ですか?
実は人間の肌は、入浴で潤っているはずだと感じるのですが、実際には過乾燥になってしまっているというのが、事実となって浮き彫りになっているといわれています。
人が入浴した後は、20~30分で、入浴前よりも肌が過乾燥してしまうといわれていて、理由は肌バリア機能の低下であると考えられています!
では、清潔を保つために入る入浴で、肌が過乾燥になってしまうのは一体どんな理由からなのか?
NMFという天然保湿因子(肌が本来うるおうための成分)が、入浴前には隙間なく肌に含まれているため、これが潤いを守っているのですが、入浴をすることで、体を洗うときに使うボディータオルなどで肌を摩擦して刺激をすると、肌の角層の表面が傷つき、肌のバリア機能が破壊されてしまうため、NMFが溶け出してしまいます。
この状態で、さらに入浴のときにお湯につかると、肌の角層は水分を含むので膨張していき、隙間がないように並んでいた角質の間に、隙間がどうしても出来てしまうため、そこからNMFが流れ出してしまうので、入浴すると肌の水分が蒸発しやすくなってしまいます。
これが、過乾燥の原因になると考えられています!
より簡単に説明すると、入浴で過乾燥になるのは、肌の毛穴&角質細胞と角質細胞の間が開いてしまうことで、内側に閉じ込めてあった潤いが、肌の外へ逃げ出してしまうことが要因となって、過乾燥が引き起こされると考えられています。
入浴という、一見肌を潤すような行為が、過乾燥を招く原因は他にもあると考えられていて、実は現時点ではっきりとしたことはもちろん分かってはいないようですが、先ほど書いた入浴で肌の角層にある天然保湿因子が流れだしてしまうということや、毛細管現象が働いているのではないかという説が、現在では有力であるという考えもあるようです!
過乾燥の原因が、入浴で肌の潤いを取り除いてしまうという議論の他に、毛細管現象が関係しているというのは一体どういうことなのか?
実はこれ、簡単に説明すると、液体が重力に反して、上に昇っていってしまう現象と説明すれば分かりやすいかと思います。
肌に含まれる水分が、肌を濡らすことで蒸発していき、これをきっかけにして、過乾燥の原因になる、肌の水分が表面に引き上げられていくという、毛細管現象が引き起こされると考えられています!
毛細管現象の一例としては次のようなものがあります。
● 植物が土から水分を吸い上げる
● マジックのペン先からインキが吸い上げられる
● ろうそくの芯が油を吸い上げる
これらの状態が、肌の過乾燥となって人間の体に現れるのではないかという議論がされているようです!
せっかく肌を清潔にするために入浴したのに、過乾燥の原因となるような仕組みが肌に現れることで、困っている人も多くいるのです。
それでは、文章で説明しても、いまいちピンとこないと思われますので、毛細管現象の仕組みを分かりやすく理解するために、動画を御覧ください。
入浴による肌の過乾燥の仕組みは、こんな感じだと考えると分かりやすいかと思います。
植物が地中から水分を水を吸い上げていくのは、植物のパワーで、グイグイっと水を引き上げているのではなく、葉っぱの水分が蒸発すると、水圧が下がることで、地中の水が根から引き上げられていくと考えられています。
これが、入浴した人間の肌の過乾燥を引き起こすのは、肌の表面を濡らすことによって、水分の蒸発が起こり、これがきっかけとなって毛細管現象が起こり、NMFが表面に引き上げられていくのではないかということです。
せっかく綺麗にしようと入浴をして、肌を清潔に保つためにゴシゴシと洗い、リラックするためにお湯につかり、リフレッシュ出来ると考えてお風呂に入ったのに、これが原因となって過乾燥を引き起こしてしまうというのは、なんだかなぁという感じもしますが、入浴が原因で、肌が過乾燥になっている、乾燥しているなと感じる人は多くいるようですから、意外と問題となっていると考えられるようです。
入浴による過乾燥肌の対策
入浴で肌を清潔にするのは、現代人にとっては欠かせない生活スタイルですが、では、過乾燥を防ぎ、清潔な肌を入浴しながら保つにはどうしたらいいのか?
NMFを流出しすぎないためには、入浴する、湯船につかる前に体を洗い、その後ゆったりとお湯に入ることがまずはポイントのひとつです。
どうしても湯船につかると、NMFが流出しますから、その後に体をゴシゴシと洗うと肌の角質が傷ついてしまい、さらなる過乾燥を招く恐れがありますので、できるだけ、入浴するときには先に肌を洗ってから、湯船に入るようにする工夫をすることが大切であるといわれています。
そして、肌を清潔に保つために入浴時に体を洗うときには、タオルやボディーブラシなどを使わずに、手を使ったり、泡立てた泡で体を優しく撫でるように洗うようにすると、過乾燥を出来る限り防ぐことが出来るといわれています。
このような体の洗い方をすれば、角質を傷つけることもなく、皮脂も余分に取り除かないため、過乾燥になる状態を防いでくれるといわれています。
女優やモデルの間でも、必要以上に皮脂をとったり、角質を痛めないように、手で体を洗うと教えてくれる方も多くいます。
他には、入浴のときのお湯の温度に気をつけるという方法もあります!
熱いお湯が好みという方もいるかと思いますが、ぬるめの38度くらいのお湯にゆっくりと10分ほどつかるという方法で、肌の潤いを逃さないようにするという方法もいいといわれています。
どうしても熱いお湯につかるような入浴方法では、肌のうるおい成分の皮脂を取り過ぎてしまうので、過乾燥を防ぎたい方は、できるだけぬるめのお湯につかるという方法で入浴するように気を配るといいようです。
そして、入浴後、すぐに柔らかいタオルで肌表面の水分をしっかりと拭き取り、決して硬いタオルでゴシゴシとこすらないようにすることが大事なポイントです!
硬いタオルでゴシゴシすると、角質層がダメージを受けるだけではなく、猛スピードで肌が乾燥していきます。
そして、肌がまだしっとりと水分を持っている2~3分以内に、保湿をしっかりとすることが大事だという説もあり、まだ濡れている肌に、油分のある化粧品などを塗りこんで潤いを閉じ込めてしまうように、入浴後の肌にフタをして、過乾燥を防ぐという手もあります。
他には、セラミドを肌に増やすことが、毛細管現象で肌の水分を持っていかれる現象を防ぐ方法としては、現在注目されていると考えられています。
入浴をした後に過乾燥になることは分かっていますから、お湯につかるときの入浴剤などの成分に目を向けてみるという手もあります。
入浴したときの肌への刺激のひとつに、水道水に含まれる塩素が原因となって過乾燥になると考えられてもいます。
塩素は水道水の雑菌の繁殖などを防ぎ、安全性を保つためには必要なものですが、この酸化力が強いことが、過乾燥を引き寄せてしまう原因でもあると指摘もされています。
ということは、入浴するときに、肌を必要以上に刺激しないように、過乾燥を防ぐために、この塩素が入ったお湯にそれらを緩和することが出来る入浴剤を混ぜることで過乾燥を防ぐという手もあるのです!
塩素入のお湯にいれることで、これを取り除くことが出来る入浴剤も現在では販売されていますから、これを使って肌に刺激を与えず、過乾燥にさせないようにするという方法もあるので、様々な方法を試していきながら、自分にあった過乾燥対策はなんなのかを探っていくことも大事なポイントです!
入浴のときの肌の過乾燥は、人によって原因も違ってくるかと思われますので、肌質の違いも考えに入れて、対策をされるといいのではないでしょうか?
人によっては、入浴剤の代わりに、肌の過乾燥を防ぐために、オリーブオイルなどを垂らして混ぜるという方もいたり、天然成分で家にあるものを使って、お湯につかるようにするという工夫をされる方もいるかと思います。
どんなものを使っても、本人の肌が、入浴による過乾燥から守られるという状態になるのなら、それがその方の体に対する過乾燥対策としては正解となると思われます。
お手軽なのは、入浴剤で保湿しながら、余計な肌刺激を排除して、ゆったりとした気持ちで入浴をしながら、肌の過乾燥を防ぐことが出来れば簡単でお手軽ですが、どんなものを使うかは人それぞれということになります。
普段から、食生活に気を配りながら、過乾燥を防ぐという方法もあります。
乾燥肌で悩む人の多くは、実は食生活で不足している栄養素が関係していることもあるという話しもでていますから、一度生活習慣そのものを振り返ってみるのも手ではないでしょうか?
入浴で肌が過乾燥になるという方は、要するに皮脂の分泌が少なく、さらには角質層の水分は、NMFなどの天然保湿因子が少ない状態になっていると考えられますから、これらが原因となって乾燥してしまうわけです。
この原因を予防したり改善できる栄養成分をしっかりと摂取することが大事なポイントにもなるのです。
さらに、毛細血管の血行を良くすることなどが、過乾燥などの皮膚の乾燥を良くすることに繋がるといわれていますので、体内の新陳代謝を活発にしていきながら、血行促進作用のある栄養素を摂取することも、過乾燥などを予防する対策になると考えられています。
では、入浴などによる肌の過乾燥などを防ぐために必要な栄養には、どんなものがあるのか?
● セラミド ● 脂質 ● タンパク質
● βカロテン ● ビタミン類 ● 発汗作用のある食物
これらが一般的に肌の過乾燥などを防ぐ栄養素だと考えられています!
セラミドは化粧品などにも用いられている、肌の水分を保持する役割を持っている大事な潤い成分であることは、多くの女性がご存知のことと思います。
最初に30代女性が入浴後に肌の過乾燥を感じる率が高くなっていると書きましたが、このセラミドも、この年代から減っていくと言われています。
近年では年齢に関係なく、乾燥肌や過乾燥を感じる人たちが増えているといわれていますが、食生活の変化などで、必要な栄養素が不足している人が増えたことも背景にあると考えられます!
ダイエットを意識しすぎて、脂質を大幅にカットしてしまう女性もいますが、やり過ぎはやはり、過乾燥などを招きやすくなるだけではなく、体調や肌の状態に悪影響を与えることもありますので、適度に脂質なども摂取しないと、女性ホルモンの原料にもなる食材ですから、減らしすぎは、過乾燥だけではなく、生理不順などを引き起こす可能性もありますので注意が必要です!
肌の潤いに欠かせないセラミドを多く含む食材は次のようなものです。
● こんにゃく ● ひじき ● ごぼう ● 大豆 ● 黒ゴマ ● 黒豆
● なす ● さつまいも ● アボガド ● バナナ
● グレープフルーツ ● 緑黄色野菜
こんにゃくを作る時の原料となるこんにゃく芋には、セラミドが多く含まれていることが分かっています。
普段から摂取しにくい食物ですが、積極的に食べて、体内のセラミド値をあげておくと、過乾燥に効果を発揮してくれる可能性が高くなると考えられます。
こんにゃくとひじき、大豆の煮物などを作り置きしておき、普段からちょっとずつ食べるようにすると、セラミドを摂取しやすくなります。
ビタミンAを積極的に摂取することも、肌のためには大事だと考えられています。
何故なら、ビタミンAは粘膜や肌の潤いを保持する働きがあると分かっているからです!
さらに、肌の新陳代謝を活発にして、過乾燥の原因ともなるターンオーバーを正常にしてくれる働きもあることが分かっていて、ターンオーバーとは、肌再生のことですから、これが正常に行われている肌なら、過乾燥になりにくいと考えられます。
βカロテンは、体をサビさせる物質を体内から排除して、免疫機能を高めてくれます。
ビタミンAが豊富な食材は、緑黄色野菜やレバー、乳製品、卵黄やうなぎなどをバランスよく食事で摂取するように意識すると、過乾燥対策になると考えられます。
他のビタミン類も、健康な肌を作るためには必要な栄養素となりますので、積極的に摂取することをお勧めします!
ダイエットを意識しすぎて、どうしても脂質を抑えがちな現代人ですが、これが少なすぎると肌の過乾燥を招いてしまいますので、適度な量の脂質は必要となります。
脂肪酸は、細胞や血管を作ってくれる働きもしているだけではなく、生きていくためのエネルギー源にもなりますから、摂り過ぎには注意が必要ですが、ある程度は栄養として摂取していかないと健康面でも問題が出てきますので、しっかりと日々摂取したい栄養素でもあります。
魚に含まれる不飽和脂肪酸は保湿効果も高いことが分かっています、これらを積極的に摂取して、入浴のときの肌の過乾燥を招かないうように、体の内側から対策することも、これらの悩みに対して解決策になると考えられますから、しっかりと栄養摂取もしつつ、お風呂あがりに保湿したり、入浴のときの入浴剤も見なおしてみながら、肌の過乾燥対策を実行されるとより効果的だと考えられます。
脂質は、どうしてもダイエットを意識している方にとっては、なんだかやっつけたい、あまり体に入れたくないと感じる栄養素ですが、不足すると細胞膜などが作られないため、体の不具合&過乾燥などを招きやすくなってしまうので、一定の量は必要となります!
ごまやナッツなどを積極的に食べて脂肪を摂取するのもおすすめですが、この2つはカロリーも高いので、量はほどほどにしておいたほうがいいでしょう。
ナッツなどは、少量をよく噛んで、おやつに食べるといいと現代では言われています、袋から出して口に入れればいいので調理の手間もないため、気軽に食べられる良質な脂質となりますが、なんでも適量が大事です、食べ過ぎは注意してください。
タンパク質も、人間の体には必要な栄養素です。
これが不足すると、肌や体にダメージを与えてしまいます、皮膚を作る元となる栄養素でもありますから、タンパク質不足は新陳代謝を鈍らせ、肌を老化させやすくなってしまうといわれていますから、お肉、魚、大豆製品などからしっかりと日々、タンパク質を摂取するように心がけ、過乾燥の元となる、栄養不足などにも注意していきましょう!
一日に必要なタンパク質量は、体重1kgに対して、普段から筋トレをしている人なら、2倍量が必要と考えられていて、体重50kgの人なら100g、18歳以上の適正タンパク質摂取量は、男性で70g、女性では55gといわれています。
日々どれだけの運動量があるかで、適正摂取量に違いがあるといわれています。
発汗作用があるものを食べることで、体の新陳代謝が活発になり、古くなって弱った乾燥肌の角質層が新しい皮膚に変わると考えられています。
要するに、バランスよく食事を摂取していれば、過乾燥になりにくいと考えれば分かりますと思いますが、何が原因で入浴のときなどに過乾燥を引き起こしてしまうのは人によって理由や原因に違いがあるかと思いますので、思い当たるものがある方は、それらの改善をしていきながら、肌の状態に気を配りながらケアをしてあげてください。
過乾燥までいかないけれど乾燥肌の人で、甲状腺低下症などの病気の症状でこれらが起こる場合もありますので、あまりにもひどい場合は、皮膚科などで診察を受けることも必要となる場合があります。
普段入浴するときに肌に使う石鹸の成分の洗浄力が強すぎるものを使用するのも控えるようにしたほうが、過乾燥の人には良い方法でもあると思われます。
近年、油の摂り方が重要という説も出てきていて、乾燥肌の方は、良い油を摂取するようにすると細胞レベルで体質改善できるという話しもあります!
オメガ3系のオイルは、必須脂肪酸が含まれていて、体内で合成出来ない脂肪酸なので、食事で補う必要がありますが、このオメガ3系のオイルを積極的に摂取するようにすると改善される可能性もあると言われていますので、酸化しやすく扱いが少し面倒ではありますが、オメガ3系のオイルなどについて調べてみて、足りていないと考えられれば、摂取して体質改善を行うというのも一つの方法です。
今回は、入浴すると過乾燥になる肌に悩む人に向けて、情報をまとめていきました。
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