「ツァーリボンバ」がもし日本に落ちたら?跡地ノヴァヤゼムリャのクレーターを徹底解説!

「ツァーリボンバ」が日本に落ちた場合のイメージ

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今回のテーマは、「「ツァーリボンバ」がもし日本に落ちたら?跡地ノヴァヤゼムリャのクレーターを徹底解説!」です。

この記事の4つのポイント
  • ツァーリボンバの破壊力と歴史がわかる
  • ノヴァヤゼムリャのクレーター跡地がわかる
  • 冷戦時代の核開発競争が理解できる
  • 核兵器廃絶の必要性がわかる

 

ロシア保有のツァーリボンバとは?

これは人類史上最大の水素爆弾で、正式名称はAN602と呼ばれています。

過去、広島と長崎に落とされた原爆は「リトルボーイ」「ファットマン」と名付けられていて、なんとこれの3000倍の威力を持っているのがツァーリボンバになるのです!

ツァーリボンバ

1961年10月30日にソビエト連邦が開発したこの水素爆弾を、ノヴァヤゼムリャ上空で投下したのですが、その衝撃波はなんと地球を3周もしたという記録があり、きのこ雲はエベレスト山の約4.5倍の高さにまでなったと言われるほどの威力を持っているのです。

このときの実験でも、威力を50メガトンに制限して行われたのですが、それでもこれだけの破壊力を持っているのですから、とんでもないものを人間は発明したということになります!

そもそもこの水素爆弾が開発された背景は、アメリカとソ連の冷戦時代にお互い競争するかのように破壊兵器となるツァーリボンバなどの核爆弾を作り続けたことです!


ただ、その後アメリカは水素爆弾の開発に興味を失っていき、開発する価値が無いと判断しました。

ちなみに外務省のサイトによると、2022年現在水素爆弾などの核兵器を保有している国は10カ国となっていて、アメリカ、ロシア、中国、フランス、イギリス、インド、パキスタン、さらに保有していると宣言していませんがイスラエル、さらにしょっちゅう核実験を行っている北朝鮮。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000041393.pdf

シリアは化学兵器禁止条例約で禁止されている科学兵器の使用が発生しているようです!

そもそも世界は核兵器不拡散条約(NPT)を1970年に発効していて、この条約の中では、アメリカ、ロシア、中国、フランス、イギリスの5カ国のみに保有を認め、それ以外の国には禁止を出しているのですが、どうやら守られていないということのようです。

ご存知のとおり、日本は唯一の戦争被爆国であるため核軍縮外交を勧めているのです。

日本は唯一の戦争被爆国

過去に悲惨な結果を招いている核爆弾がなくならない理由は、外交カードになってしまっている面が強いからでもあります。

北朝鮮などはアメリカの存在が怖いため、どうしても核兵器をチラつかせてなんとか外交カードにつなげている面があると言われています。

2022年2月27日にはロシアのプーチン大統領が核兵器を含んでいる抑止部隊を戦闘の特別体制に移すように軍に命じたと報道されています。

ちなみにツアーリとはロシア語で王様や皇帝を表す公称で、ボンバは爆弾、合わせると爆弾の王様という意味になり、その威力がどれほどのものか想像しやすくなります!

もし日本に落ちたらどうなる?

それでは、このロシア保有の水素爆弾が日本に落ちたらどうなるのでしょうか

結論からいえば、そんなことをロシアがする意味が現在のところないと考えられます。

仮に落とされた場合の被害ですが、23区に投下された場合、まずこの地域に住んでいる人たちはすべて消滅し、千葉県や神奈川県、埼玉なども全域がやけどなどで死亡すると考えられるようです!

衝撃波で建物も破壊され、これで生き残った人も放射能の影響で健康被害が現れるのではないかと推測されています。

現在の日本でそんなことは起こらないとは考えられますが、仮にそうなった場合、こちらの内閣官房のPDFを参考に避難することが大切になります!

https://www.joho.tagawa.fukuoka.jp/kiji0122/12_2_s1_y2baqzni.pdf

ノヴァヤゼムリャのクレーター跡地について

1961年、北極圏に位置するノヴァヤゼムリャ島で、人類史上最も破壊力のある水素爆弾「ツァーリボンバ」の核実験が実施されました。

ノヴァヤゼムリャ

その結果、今なお残る巨大なクレーター跡地は、核兵器がもたらす破壊の規模と冷戦時代の恐ろしさを如実に物語っています。

クレーターの規模と実験の影響

ツァーリボンバの核爆発によって形成されたクレーターは直径300メートル以上にも及び、その爆心地から半径55km以内の範囲にある家屋や建物は完全に破壊されました。

さらに、その衝撃波は地球を三周し、閃光は1000キロ先でも観測されたほどの威力を持っていました。

爆発後に形成されたきのこ雲は高さ約64キロメートルに達し、その規模はエベレスト山の高さの7倍以上です。

この実験が無人地帯で行われたため直接的な人的被害は避けられましたが、その破壊力は想像を絶するものでした。

ツァーリボンバの投下が困難だった理由

ツァーリボンバは重量27トン、全長8メートルと非常に大きく、これを運ぶためには特別に改造された大型爆撃機が必要でした。

ですが、その重量と爆発力ゆえ、実験は極めて危険を伴うものでした。

爆弾を安全に投下するため、パラシュートを用いてゆっくりと降下させる方法が採用されましたが、それでも衝撃波は投下機を襲い、実験に参加したパイロットの命を危険にさらしました。

実際に、爆弾を投下した機体は急降下を余儀なくされ、墜落の危機に直面したといわれています。このように、ツァーリボンバの実用性は極めて低く、実験自体も「見せつけるため」の象徴的な意味合いが強かったと言えます。

グーグル・アースで見る現在の跡地

現在、このクレーター跡地はグーグル・アースを使って確認することができます。

ノヴァヤゼムリャ島の荒涼とした大地にぽっかりと開いた巨大なクレーターを見ると、その威力の凄まじさを肌で感じることができるでしょう。

跡地には草木が生えることもなく、まるで冷戦時代の負の遺産がそのまま保存されているようです。

現在も、この地域には核実験による放射能汚染の影響が残されている可能性があると考えられています。


ツァーリボンバの実験が残した教訓

ツァーリボンバの開発と実験は、冷戦時代のアメリカとソ連の核開発競争の象徴です。

この競争は、互いの国力を誇示することを目的とし、実際の戦争での使用を想定しない「抑止力」としての兵器開発が進められました。

ですが、開発者自身もツァーリボンバの威力に恐れをなし、当初予定されていた100メガトンから50メガトンに規模を縮小することを余儀なくされました。

それでも、その破壊力は広島に投下された原子爆弾の3300倍に及びます。このような恐ろしい兵器を開発し、使用することが、いかに人類にとって非生産的であるかを改めて考えさせられる出来事でした。

核兵器開発の現在と未来

現在では、部分的核実験禁止条約や核拡散防止条約などの国際的な取り組みが進められていますが、未だ核兵器を保有し、開発を続けている国々があります。ツァーリボンバのような広範囲破壊型の兵器は実用性が低いとされていますが、依然として「抑止力」としての核兵器の存在が問題となっています。

ツァーリボンバがもたらした破壊とその跡地を通じて、核兵器の非人道性や無意味さを見つめ直し、未来にはこうした兵器が二度と使用されないよう、核廃絶に向けた努力が求められています。

実際にクレーターを見てみよう

興味を持たれた方は、グーグル・アースで「ノヴァヤゼムリャ」と検索してみてください。

その跡地を見ることで、冷戦時代の遺産と、核兵器の恐ろしさについて深く考えるきっかけになるはずです。

また、現在の技術と国際社会の努力で、このような兵器が歴史の過去となる日が来ることを祈りましょう。

ロシア保有!史上最大水素爆弾「ツァーリボンバ」がもし日本に落ちたら?威力や跡地、ノヴァヤゼムリャのクレーターについてのまとめ

最後にこの記事のポイントをまとめました。

  • ツァーリボンバは人類史上最大の水素爆弾であり、広島原爆の3300倍の威力を持つ
  • ツァーリボンバの実験は1961年に北極圏のノヴァヤゼムリャ島で行われた
  • 爆発による衝撃波は地球を三周し、閃光は1000km先からも観測された
  • 実験で形成されたクレーターは直径300メートル、爆心地から55km以内の建物は全壊した
  • 爆弾の重量は27トン、全長8メートルであり、投下には改造された大型爆撃機が必要だった
  • パラシュートを用いて爆弾を降下させたが、衝撃波で投下機は急降下を強いられた
  • ツァーリボンバは象徴的な兵器であり、実用性は低かった
  • ノヴァヤゼムリャ島のクレーターは現在でもグーグル・アースで確認可能
  • ツァーリボンバの開発は冷戦時代の米ソ核開発競争の象徴だった
  • 核兵器の存在は「抑止力」としての意味が強調され、国際的な規制が求められている
  • 核兵器の破壊力は非人道的であり、核廃絶に向けた取り組みが急務である
  • 核実験の跡地を見学することで、核兵器の恐怖と非生産性を再認識できる





というわけで今回は、「「ツァーリボンバ」がもし日本に落ちたら?跡地ノヴァヤゼムリャのクレーターを徹底解説!」というテーマでお届けしました。