ベトナム人実習生の特徴は?過去のトラブル事例で問題はある!?

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ブログライターkomichiです!

今回のテーマは、「ベトナム人実習生の特徴は?過去のトラブル事例で問題はある!?」です。

働く女性の中には、会社にベトナム人実習生がいるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

私が働く会社にも3人、下請け、協力会社などにもかなりの数のベトナム人実習生がいます。

この記事では、一般的には知っている人が少ないかもしれませんが、かなりの数のこういった人たちがいる現実について情報をまとめていきましょう。

技能実習生の制度は何のため?

技能実習生

そもそもこの制度はなんのために出来たのでしょうか?

発展途上国の若者に技能実習生となってもらい日本企業が受け入れ、本人たちが仕事をしながら実践的な技術や技能、そして知識を身につけて自分の国に戻りそれらを活用してもらうためです。

もともとの始まりは1960年代に海外進出をしていた日本企業が、現地で雇った従業員を日本で研修させたいというニーズが始まりで、こういった背景から外国人研修制度が発足したのです!

日本では1993年に受け入れ機関との雇用関係で始まる技能実習制度が始まり、これが労働力を安く雇えるという悪い扱いの受け入れが増えたことで問題が浮き彫りになり、実習生を保護する目的で2017年に技能実習法が施行されました。

そもそも日本でこの制度が始まったのは、次のシンプルな考えに基づいています。

経済発展を担う人を育てる「人づくり」を目的としている、日本の国際協力の一つの方法でもあるのです。

ですが、実際には別の面も浮き彫りになっています。

それは、日本の少子高齢化という問題点です。

労働力が欲しいという裏の考え方の面もあることは、現場で一緒に仕事をしていると否定出来ないと考えられます。

ただ、お金を稼ぎたい人と労働力が欲しいというニーズがマッチしているのでそこはどう考えるかはいろいろな選択肢があるのではないかと現場で見ながらそう感じています。

なぜ技能実習生にベトナム人を使うのか?

その理由はさまざまなものがあるのですが、まずすでにご説明したとおり制度が整備されたことや、日本企業が多くこの国に進出しているので日本人の感覚ではベトナム人に親近感があるから。

日本人の間でベトナム人の評価が高いことなども理由にあげられています。

ベトナム人

実は日本で働く外国人は中国が1位だったのですがすでに国が豊かになったことなども関係し、2022年現在ではベトナム人が1位になるほど数が多いといわれています。

私の周囲にもかなりの数のベトナム人がいるのでそれは肌でひしひしと実感出来ます!

日本人に似ていると言われることも、彼らを受け入れる企業が多い理由です。

真面目で謙虚な人間性が、一昔前の日本人によく似ているのです。

確かに見ていると、まだ右肩上がりの経済発展をしていた日本人のように、非常に真面目に勤務し、お金に対してシビアな考え方を持っていて、粘り強さややるぞといった気合を感じます。

現代では、ある程度の豊かさを得られる日本人の甘さよりもベトナム人の勤勉さは、経営者の父の目から見ても彼らを評価せざる得ない状況でもあります。

ただ、やはりお金を目的として来ている人も多いため、権利の主張が強くそこで辟易している状態でもあるのです。

言っていることは正当ではあるけれど、現場的には融通をきかせてくれないと困るというそのお互いの価値観の違いで揉めることもあり、そこで多くの問題が勃発している現実もあるのは見ていてわかるのです。

他にはベトナム人は親日派の人が多いことも、日本企業から人気のある理由になっているようです。

こういった背景があり、2016年からベトナムの小学校では日本語教育を導入していて、日本語を身につけることに積極的になっています。

日本語以外の外国語を話す人が少ない日本にとっては、積極的にこの国の言葉を覚えてコミュニケーションを取ってくれるベトナム人はありがたい存在でもあるのです。

技能実習生の期間は何年

受け入れ区分は2種類あります

➀ 企業単独型・・・企業が資本関係にある海外の子会社や合弁会社などの従業員に対して、日本での実習を実施するための制度なので、受け入れるための事務作業は企業自身が行う

➁ 団体監理型・・・管理団体が実習生を斡旋し、その責任と指導のもとに企業が実習生の受け入れを行う。

私が働く会社は、団体監理型でのベトナム人実習生の受け入れをしています。

これは、実習生が現地で入国前講習を受け、その後日本にやってきて1ヶ月研修を受けて各企業に配属されるという仕組みになります。

最長5年の実習が可能ですが、すべての職種や企業がこの年月雇い続けることは出来ないのです。

技能実習1号(1年目)・2号(2~3年目)・3号(4~5年目)とあり、来日して1年経つと技能評価試験を受け、それに合格すると在留資格が2号になりさらに3号になるには2号終了帰国前に技能評価試験専門級か技能検定試験3級を受ける必要があり、試験に合格したら管理団体と実習生自身が優良要件の適合を満たしていたら、さらに2年延長が可能で、最長5年という話になるのです。

3年経ったら、最低1ヶ月はベトナムに戻るという制度があり、現在(2122年3月)我社の人間の一人は日本にやってきて初めて1ヶ月の帰国中になっています。

もちろん、ワクチンパスポートの申請も会社が行い、しっかりとそれを握りしめて帰国していきました。

第二弾の帰国者も今月出発する予定となっています!

せっかく自国に戻れたのですが、コロナの影響で外出が制限されてもいるようですが、久しぶりに家族と会えて本人はとても嬉しいようです!

ここでちょっと分かりにくい情報を、できるだけ分かりやすく説明していきましょう。

技能実習生の最長は5年、それ以上日本にいたい場合は特定技能実習生となる必要があります。

すでに書いているとおり、技能実習生の目的は日本の国際貢献と、この国の技術や知識を自国へ持ち帰ってその国の発展につなげてもらうための制度ですが、特定技能は即戦力となる人材を企業が得られるメリットがあり、人材不足を補ってもらえるのです。

技能実習生は永住権に繋がる道がなかったのですが、特定技能を得ると10年日本で働き経済基盤などの条件を満たしたら永住権認められるのです。

現在うちの会社のベトナム人3人のうち、一人はベトナムにいた奥さんも製造業で日本に技能実習生としてやってきていて、将来は二人と、ベトナムに残した子供と永住したいという希望を持っています。

このように、実習生では得られない永住権へと繋げられる道があることは、日本でずっと働きたいと考えるベトナム人にとっては嬉しい制度でもあるようです。

ベトナム技能実習生の実態や特徴は?

技能実習生の実態に関しては、各会社でずいぶん待遇に差があるようです。

一般的には日本では入社半年で有給休暇が発生しますが、それすら提供されないような実習生もいるようです。

うちの会社はきちんと半年後からベトナム人にも有給休暇を与えています。

劣悪な環境で働かされるケースもあるようですし、問題はいろいろあるのですが、どんなケースが多いのか見ていきましょう。

● 企業側がただの労働者だという間違った認識で扱ってしまう
● 日本語が理解できないことや、うまく話せないため職場の人間関係が良好に築けず孤立してしまい失踪する
● 悪質な管理団体が存在することで多額の借金を背負ってしまう
● 日本人がいわゆる人種差別的な意識で接し、いじめたりバカにしたりする

人種差別

ときどきニュースにもなりますが、日本語の理解力が不足しているため、日本人がいくら指導をしても理解できず仕事がはかどらないことで、いじめに発展するケースもあります。

人種差別的な言動をする意識の低い日本人もいる現状もあり、技能実習生として非常に恵まれた環境で働ける人ばかりではないという実態もあるのです。

そして、実習生を迎え入れる会社が最初にやらなければならないことは部屋の準備です。

会社によっては寮のような場所を提供しているところもありますが、うちはマンションを3人で一部屋借りています。

布団やカーテン、冷蔵庫や洗濯機などもこちら側が用意していて、生活環境を整えてあげるのです。

ですから彼らを迎え入れるときはそれらの買い出しなどでてんやわんやだったのですが、なかなか楽しい経験でもありました。

家賃や光熱費は3人で割って支払います。

ちなみに、彼らはしっかりと自炊をしているので、なんとマンションのベランダで野菜を育てたりと、非常に生活力があるので驚きます!

過去のトラブル事例での問題

これまでニュースになってきたベトナム人の話で、近年日本人の心に驚きの影響を与えたのは豚を盗んでさばいて売っていたという話があります。

なんでもベトナムの田舎ではみな貧しいので、おのおのの家で豚や鳥を飼っていて自らさばくことができるそうです。

この国ではお祝いのときに子豚をまるごと焼いて食べるという習慣があるそうです。

ですが、日本のスーパーなどでまるごと売っていることはありませんよね。

ですからSNSを上手に活用して、日本に住むベトナム人に向けてこられの豚を販売するルートを確立していたようです!

習慣の違いで、こんな事件が起こってしまうという現実もあるのです。

他には、すでに書いたとおりストレスやコミュニケーション不足などの問題から、ベトナム人が逃げ出してしまうというケースも多発していて、少しでも良い給料の会社に制度的には禁止されている転職を勝手に行う人達もいるのです。

本人たちだけの問題だけではなく、企業側の悪質な対応という問題もあり、低い時給で働かせたり、本来であれば残業や深夜勤務、休日出勤にはつくはずの手当などもつけないといったひどい対応をしているところもあると言われています。

昨年(2021年)のことですが、川崎の駅前でベトナム人が刺されて死亡するという事件も起こっています。

このとき5人ほどのグループ内で争いがあったといわれていて、警察もベトナム人の犯罪が多発していることでかなりナーバスになっており、このときもニュースとなったのはたった1日だったと記憶しているほど、敏感になっているのが現状のようです。

他にも知らず知らずのうちに放射能を浴びるような場所で仕事をさせられていたというケースもあり、これは国のほうでも対応して問題になっていたという話もあります。

さらには日本人側からのセクハラ、暴力、労災かくし、パスポートを取り上げるといった被害も出ている現状もあるようです。

最近では、岡山にある会社で日常的にいじめ、特に暴力がひどく起こり、肋骨の骨を折るなどの重傷を負ったという実習生の告発もありニュースに取り上げられていました。

聞いた話ではありますけれど、酔った勢いで窓ガラスを割ってしまい警察沙汰内なったという事件になる寸前の騒ぎもあったといいます。

やはり外国人が近くに住んでいるというだけで警戒してしまう日本人も多いようで、このようなケースは日本では曖昧にされてしまう場合が多いですが、外国人がやったというだけですぐに通報されてしまうといった現状もあるようです。

我社のベトナム人実習生について

うちの会社にいるベトナム人は30代が二人、20代が一人です。

二人はベトナムで結婚していて日本にやってきましたが、もうひとりはまだ独身です。

笑顔が可愛らしい、真面目なタイプの人達で一人は韓国で飲食関係の仕事に就いたことがあったり、一人はマレーシアのGUの工場で働きながら稼いできた経験を持っています!

こうやって積極的に他国で働きながら生き抜いてきたベトナム人の気概は、あまりにも現在の日本の若者と意識の違いがありすぎて、やはり大きな差を見ていると個人的にも実感してしまいます。

なぜなら、日本人の若者のほうが甘えがあり、日本語も環境も理解できているというおごりがあるため、あんまり頑張らないというか、適当に生き抜ければいいという面が露骨に見えてしまうところがあるからです。

だからといって、ベトナム人だけが頑張っているとは感じませんが、差はあるとは実感として感じています。

生活指導員の役割は?

ベトナム人を受け入れる会社は、仕事上の指導員と、生活指導員という講習を受けた人間を置いておく必要があります。

私は生活指導員の講習を受けています。

生活指導員

これは、生活全般の指導をする立場に立つというものです。

日本での生活はいろいろと手続きなどもあったり、わからないことも多いのでそのサポートをしたり、この国での常識的な意識を教えていくというものでもあります。

ワクチンパスポートの申請もそうですが、先日はマイナンバーカードの手続きの手助けをしたりもしました。

電話で役所に予約を入れるといった細かい作業はなかなか日本語が上達しない技能実習生では難しい面がありますので、できるだけ日本で生活しやすいようにサポートする役割があります。

怪我をした、お腹が急に痛くなったから病院に行きたいといったときも付き添ったり、予約を入れたり、いわゆるお母さん的な役割になります。

うちのベトナム人は3年目なのでかなりこの国の生活に慣れてきてはいますが、細かい書類関係のものはやはり難しいのです。

日本人でも苦手意識が強い書類関係ですから、母国語ではない人たちにとってはサポートはとても重要となります。

他には、住んでいるマンションで起こったトラブルを解決するという仕事もあります。

先日、週末に彼らの住むマンションで水漏れが発生し(上に住むやはり外国人が起こしたトラブルです)、大家に電話をして対応してもらうといったアクシデントも発生したりと、休みの日にこんなことも起こったりするので、なかなか大変な面もあります。

今回は、「ベトナム人実習生の特徴は?過去のトラブル事例で問題はある!?」をお届けしました!