ブログライターkomichiです。
今回のテーマは、「ディスレクシアの有名芸能人は?治療法や原因を徹底解説!」です。
一般的には聞き慣れない言葉だと思いますが、これは発達障害の中の「学習障害」の一つで、有名なところだとハリウッド俳優として長年活躍を続けている、トム・クルーズなどが、このディスレクシアであることを公表している有名芸能人の一人です。
この記事では、ディスレクシアについての情報をまとめていきます!
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ディスレクシアとは?
まずはデイスレクシアとは一体なんなのかを詳しく見ていきましょう!
学習障害の一つで、難読症、読字障害、識字障害、別名読み書き障害とも呼ばれている症状で、知的&一般的な理解力などに、特別異常などはありませんが、何故か文字の読み書きなどだけに、障害を持っているという状態を、ディスレクシアと呼びます!
日本人的感覚で言えば、例えば数字の7を、英語の「seven」だと認識できないとか、見ている文字がひっくり返って見えるので、きちんと正確に覚えることが出来ない、文字を書いたり、読んだりすることが苦手な人のことです。
すでに書いたように、知的面での発達の遅れはなく、普通に生活する中で、特に読み書きにおいてのみ、難しいと感じている人たちのことなのです。
繰り返しになりますが、ディスレクシアは、読み書きのみの障害です。
有名人や芸能人の中にも、この障害を持った人がいるといわれているディスレクシアは、次のような状態になると言われています。
● 文字が二重に見える
● 文字が反転したり、ゆがんで見える
● はやほなどの、似ている文字の違いが分からない
● 本人が書く文字が歪になってしまう
こうやって、文字で書かれてもイマイチピンとこない、ディスレクシアの有名人や芸能人、一般人の方などには、どんなふうに文字が見えているのか知りたいという方のために、実際にどのような感じで文字を認識しているのかご紹介しましょう!
次の2枚の画像をご覧ください。
いかがですか?
ディスレクシアの人たちには、一般の人が見ている文字が実はこんな感じに見えるのです!
これでは、何が書いてあるのかよく理解できませんし、なんだかぼやぁーとしていて、はっきりとしないですね。
これが仮に読めたとしても、非常にストレスがかかることが、この状態を見るとよく分かります!
ディスレクシアの人は、文字を読むだけでもこれだけのストレスや、集中力がかかるため、文字を書くという作業になると、頭の中で、今からどんな文字を書くのかを覚えている必要があるため、そもそも読めない状態なので、読み書きが難しいというわけなのです。
現在では、英語圏に住む人たちの間で問題となっているのがディスレクシアです。
アメリカ合衆国に住む人たちの人口で考えると、1割はディスレクシアを抱えているといわれているのです!
さらに、ディスレクシアの人は、言語によって現れ方に違いがあるといわれていますが、日本ではまだまだ研究が進んでいないだけでなく、実態調査などをして、どれくらいの有名人や芸能人だけでなく、一般の方の中に、ディスレクシアという症状を抱えている人がいるのかは、はっきりとしていないのが現状です!
ディスレクシアの方の特徴は、次のようなものに分類されるようです!
● 視覚の段階で文字に関しての困難がある
● 理解したり表現するときに困難を感じている
● 音に変換するときに困難を感じている
視覚の段階で困難があるディスレクシアは、文字を覚えたり、文章として捉えるのが難しくなり、理解の段階で困難を感じてる場合は、音に変換した文字の意味を、一致させることが難しくなります!
ですから、この状態のディスレクシアの人は、作文が苦手で、読解が難しいなぁ・・・と感じてしまいます。
音に変換するときに困難を感じるディスレクシアの方は、次のような特徴を持っています!
● 漢字が読めない
● 促音が読めない
● 音読が難しいので、例えば教科書を読む場合、たどたどしい読み方をする
● 勝手読みや飛ばし読みが多い
そして、ディスレクシアだけではなく、現在多くの方が知るようになった、発達障害全般において言えることなのですが、これらの障害を抱えている人に、二次障害が起こることも知られるようになってきました。
これは、ディスレクシアなどの障害を持っていることを、周囲が気づかないことで、適切でない指導などを行い、自分はダメな人間なんだと、自己認識を低くしてしまう人が出てくるのです!
こうなると、本人はかなり精神的に追い詰められ、キツイ経験を強いられることになるのですが、まだまだ日本では、ディスレクシアの実態を掴んでいない状態のため、このような人たちが、水面下に数多くいると考えられるのです。
二次障害の流れは次のようなものになりまう。
まずは、文字が読めない、書けない、困難を感じている、だけど周囲がディスレクシアに関しての知識もないので、サポートが得られない、だから当然、なんで出来ないんだという不適切な指導を行うので、本人が、出来ない自分はダメな子なんだと思い、二次障害に発展していく!
この状態になると、次のような影響が、本人の内面に出てくるようになります。
まず、心理面の影響では、本人はしっかりと自分なりに努力をしているのですが、周囲からはミスばかりするとか、まじめにやらない人だ、ふざけているのかなと勘違いされてしまい、どんどん自分に価値を見いだせなくなり、周りからの評価が低くなることで、どんどん自己否定の気持ちが強くなり、自己評価が低くなることで、うつ病、引きこもり、不登校などになってしまいがちです。
他には対人恐怖症、不安障害、気分障害などになってしまい、学習に対する意欲などもなくなっていってしまうのです。
このため、行動面では、反抗的になってしまったり、社会的に犯罪だと言われるような行動、例えば万引きなどをやってしまったり、人や物を傷つけるなどの暴力行為を行ってしまうのです。
成人した人では、アルコール依存症や、薬物依存症、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などになってしまいかねません。
すでに書いたように、ディスレクシアの人で、高等教育を受けている人は数多くいるといわれているだけでなく、本人すら、自分がディスレクシアであると知らないままに、とんでもない業績などをあげて活躍をしている方も、社会には存在するのです!
日本には、この障害を抱えている人が、人口の5~8%もいると考えられています!
文字が全く読めないということではなく、正確に把握して理解するという面と、流暢さという部分で困難を感じているのです。
ディスレクシアの人たちが、文字を見るときに感じるのは次のような感覚です!
文字が踊る、かすれる、動くんだよね。
一般的な人は、文字を見た時に、「あ」とか「い」という文字がきちんと動かずに静止した状態で、はっきりと認識できるのですが、ディスレクシアの人には同じように見えていないというのです。
書き写しをしているときなどは、どこの文字を書き写していたのかが、分からなくなるといった状態になります。
現在、少しずつですが支援活動などが活発化していき、これらの障害を持つ方の存在が明らかになることで、認知度も高まっていますが、日本語の読み書きが正確に出来るようになる、小学校4年生くらいにならないと、ディスレクシアかどうかの判断はしにくいといわれています。
原因と治療法は?治せるのか?
持って生まれたものだから、ディスレクシアは、遺伝が原因となって起こるのでしょうか?
原因の一つに、家族性が考えられるのですが、例えば、ある報告によりますと、親がディスレクシアを持っている場合、その子供は23~65%の確率で、同じ症状を持っていることが認められているといいます。
スゥエーデンの国王であった、カール16世のグスタフも、ディスレクシアであったといわれていて、その子供である長女のヴィクトリア王女、長男のカール・フィリップ王子も同じ症状を持っていることを、1997年に、カール16世グスタフの王妃である、シルビア王妃がテレビで認める発言をされています!
日本では、NPO法人エッジの会長である藤堂栄子が、自らの子供がディスレクシアであると分かった後に、自分もそうであったことが分かったという話しもあるのです!
アメリカでは研究が進んでいて、現在分かっている原因については、この障害を持っている人は脳の使い方が、そうでない人とは違う使われ方をしているということ、そして遺伝性であることが分かっています。
現在、原因はこれらだということしか分かっていませんが、それではディスレクシアは治るのか?
治療法について、いまのところどんなものがあるのでしょうか?
ほとんどの原因が遺伝性であるといわれていて、遺伝学の分野でも研究がされているディスレクシアの治療法ですが、近年、デジタル録音図書(DAISY)などが、治療法として有効であることが分かっています!
文字そのものを録音して覚えさせるという治療法となるのですが、日本ではまだまだ普及が進んでいません!
原因がまだまだはっきりとしない面もありますが、治療法は海外ではかなり確率されてきていて、他には音韻指導、ビジョントレーニング、体の感覚に関連付けた学習法などをさせる、という治療法も開発されていて、特に読書に問題がある子どもたちには、録音図書が、大きな貢献を果たしているのです!
読書に問題を持つディスレクシアの子供は、録音図書を使うことで、本が読めるのは楽しいことなのだと認識すると、出来るように努力をするようになるのです。
親からの遺伝が原因となって、ディスレクシアとなっている子供にとっては、親自体が子供に本を読んであげることも、勉強を手伝ってあげることも出来ないため、その先の学習能力を高めるのに、困難な環境にいるのです。
学校で、これらのトレーニングという治療を受けることで、原因が遺伝であろうとも、読んだり書いたりする学習が出来るようになります。
他にも、ディスレクシアの治療にとても大きな効果を上げたという方法があります!
それは、英国のイングランド中部のウォリック地区にある町の、ケニルワースにある、ドーア・アチーブメントセンターが、長年ディスレクシアの治療のために行ってきたエクササイズなのです!
治療法としてかなりの効果をあげているといわれるこの方法は、次のようなやり方です!
片方の足だけでクッションの上に立ち、お手玉を、一方の手から、もう一方の手に投げるだけです。
このようなエクササイズを治療として使うことで、神経経路と、小脳を完全に結びつけることが出来るのです。
これがかなりの効果をあげている治療法として有名となっていて、手と目の連携がうまく出来るようになることで、バランス感覚が整ってくるのです。
この学校は、2001年に、英国のデヴォン州にあるエクセター大学と提携し、研究に参加してくれないかと誘われたのです。
この研究で、ディスレクシアを持つ子供にエクササイズを行ってもらった結果、多くの成果をあげ、二度と症状が見られなくなったといいます。
NASAには、ディスレクシア職員率が高いといわれていて、宇宙飛行士などは、長期間宇宙に行くため、無重力を経験することが原因となって、一時的にディスレクシアになってしまうことが分かっています。
この治療のために、NASAは体操などを開発したといいます!
なんでも、宇宙に一定期間滞在することによって、人間の小脳にあるシナプスのリンクが乱されるのです。
ここは協調性を司っているところで、小脳がどうやら、ディスレクシアの原因に深く関係していることが明らかになったのです。
現在英国では、治療法にこのような方法を取り入れていて、かなりの効果をあげているようです。
書くことに関しては、現代ではパソコンなどを使うことで、格段に表現能力があがったという人もいて、日本ではまだまだ研究は進んでいないディスレクシアですが、原因などや治療法は、海外でかなり進んでいるだけでなく、ほぼ完治して治るとも言われているのです!
先ほど書いた、エッジの会長の藤堂栄子の息子は、英国留学をしていたときに、ディスレクシアと診断されました。
そして治療を受けた経験から、彼女は日本にもこれらの情報を広めようと、活動を行っています!
ディスレクシアの有名芸能人のまとめ
有名人や芸能人に、ディスレクシアを抱えている人は実は多いようです。
【芸能人一覧】
● トム・クルーズ
● ジェニファーアニストン
● キアヌ・リーブス
● キーラ・ナイトレイ
● オーランド・ブルーム
● 台湾の歌手 ジャム・シャオ
● ミッツ・マングローブ
● ポール・マッカトニー
● ジョン・レノン
● ノエル・ギャラガー
● 黒柳徹子
● ウーピー・ゴールドバーグ
● ハリソン・フォード
● ダスティン・ホフマン
● アンソニー・ホプキンス
● シルベスター・スタローン
● リブタイラー
● フレッド・アステア
● マーロン・ブランド
これらの芸能人が、ディスレクシアであると言われている&本人が公表しています。
ミッツ・マングローブは、いきなりのカミングアウトで、世間を驚かせましたが、この方は、セリフなどを覚えるときなどは、体の感覚に合わせて、叩き込むように覚えるという発言をされている芸能人でもあります。
有名人や芸能人が、これらの症状を抱えている事実を公表することで、一般人の中で、肩身が狭い思いをして生きている方達の希望となるという説もあり、まさかの芸能人のミッツ・マングローブのカミングアウトは、ネット上でいろいろととりだたされていました!
それでは、芸能人というカテゴリーではなく、有名人の方で、この症状を抱えていた、いるという方は一体誰がいるのでしょうか?
● スティーブン・スピルバーグ
● アルベルト・アインシュタイン
● モハメド・アリ
● スティーブ・ジョブズ
● トーマス・エジソン
● ベートーヴェン
● モーツアルト
● マイケル・ファラデー(英国の科学)
● ジョン・アーヴィング(アメリカの小説家)
● パブロ・ピカソ
● レオナルド・ダ・ビンチ
● アンディー・ウォーホル
● ウォルト・ディズニー
● オーギュスト・ロダン
● ジョン・F・ケネディ
こうやって、ディスレクシアを抱えていた、いる有名人や芸能人を見ると、そうそうたるメンバーが揃っているように感じられますが、トム・クルーズは、セリフを覚えるときには、すべてを録音してそれを聞いて覚えると告白をしている芸能人として有名です!
モハメド・アリは、ボクシング好きの人にとっては有名人ですが、なんと失読症が原因となって、徴兵検査の知能テストが出来なかったため、知的障害レベルだという判定を当時されたといいます!
それでも、ボクシング選手として有名人になっていったアリですが、才能がどこに隠れているかは分かりません。
症状に悩まされながらも、仕事に邁進して素晴らしい成果を上げている人たちも数多くいるだけでなく、現在では、エクササイズなどの訓練を行うことで、ディスレクシアは治るものになってきているのです!
俳優をやっている方が、この障害を持っていると、かなり大変のようで、オーランド・ブルームは、他の俳優に比べてセリフを覚えるのに非常に苦労していると語っていて、トム・クルーズは、この障害を持っていたことで、22歳のときにパイロットになる夢を諦めたそうです。
何故なら、操縦の理論を理解することが出来なかったからだと、後に語っていて、有名人&芸能人であるがゆえに、どうしてと聞かれたときには、「撮影が忙しかったから」と答えていたようです。
この話には続きがあり、その時には、ディスレクシアが原因でパイロットの資格を取得することが難しかったのですが、1994年に無事にパイロットのライセンスを取得しています。
芸能人として、数々の映画で活躍してきたキアヌ・リーブスは、高校時代この障害があるため、成績がとても悪かったそうです!
スピルバーグは、現在でも本や脚本を読むのにかなりの時間がかかると公表していて、小学校は、同級生よりも2年遅れで卒業したそうです。
世界的に有名人である故スティーブ・ジョブズは、トラブルメーカーでもあったのですが、これは失読症などが原因だったといわれています。
今回はディスレクシアの治療法や原因について、そして同じ症状を持っている有名人や芸能人の名前などを紹介させていただきました。
傍目からは症状が分からないので苦労も多かったと思いますが、これだけの活躍をされているのは皆さん、本当に素晴らしいと思います。これからのご活躍も楽しみにしていきたいですね。
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